髪を洗う動作や腕を内側に持って行こうとすると肩が痛む
症状
3日前に特に何をしたとかはないのに、急に方に強い痛みを感じた。髪を洗ったりかき分けようとする時や、引き戸の開閉などで痛みが強くなっていた。以前お灸で肩が楽になった経験があり、ネットで鍼灸で探していたところ、当院を見つけた。当院は鍼灸院だが基本的にお灸を使うことがないので、その旨をお伝えし了承を得た上で来院をした。
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来院者
女性
50 代
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期間
2017年2月 ~ 2017年2月 -
頻度
1回通院 -
通院回数
1回
施術と経過
動きを見ていくと、手を頭に持っていく動き・腕を横から90°まで上げてから内側に持っていく動き(引き戸の開閉)・肩を引き上げる・腕をひねる動きなどで痛みが強く可動域制限もあった。 身体をみていくと、鎖骨の動きの悪さがあり、特有の硬さがあったので、そこを緩めるために腕に鍼をすると、引き戸の開閉の動きの痛みが改善した。手を頭に持っていく動きや、腕を捻る動きで痛みがあるので背中の硬さを確認すると、顕著な硬さがあったので、鍼をすると全体の動きが良くなり、痛みも8割ほど軽減したので、「施術後、痛みの波があるかもしれないが3〜4日後に痛みが無くなる事も多いですよ」と説明をし、施術を終了とした。 後日、4日後には痛みが解消されたとの報告をいただいた。
使用したツボ
まとめ
鎖骨と背部の過緊張からくる肩の痛みであった。肩の動作不全や痛みは、全てではないが鎖骨と背部の過緊張からくるものも多い。動きの悪い部分を見つけ、その最大緊張を緩めることで早期の回復が見られたのである。本症例は4日後に痛みが消失しているが、活法・整動鍼共に考え方として「痛い→動けない」のでは無く「動けない→痛い」というのがある。動きを調整して痛みへのアプローチをしていくので、施術後に身体が自動で良い位置に補正していく中で、直後に良い場合もあれば、数日後に急に良くなる場合もある。施術後の説明をしっかりしていたことで、予後を知り得ることができた症例であった。
担当スタッフ