顔面神経麻痺の症例
治療効果には個人差があります。
症状や病名が同一のものであっても、当院の経験に基づいた症例であり、一般的な鍼灸の効果を意味するものではありません。
あなたの症状に似た症例を、お探しください。
・朝起きたら顔の半分が動かなくなっていた
・うがいの時に口から水がこぼれてしまう
・まぶたが閉じないため目が乾く
・味覚に違和感があり食事が美味しくない
・このままの状態がずっと続くのではないかと不安で仕方ない
・回復が遅く、医療機関の他に出来ることを探している
症例1 顔の右半分が動かない
来院者
70代 男性
来院期間
2024年 3月〜4月
通院頻度
週1回
通院回数
7回
症状
1週間前の朝に、自分の顔の右側が動いていないことに気がついた。目が閉じれなく口も閉じれなく「イー、ウー」の際に動きがなく、感覚もなかった。医療機関を受診し、ベル麻痺では無いが、顔面神経麻痺と診断された。処方された薬を服用しているが、変化が無いため、当院に来院した。
施術と経過
1回目 問診と触診の上で、顔面神経麻痺症状に関連のある部分に、過緊張がみられたので、その部分に関連の深い、手や足などのツボ用い、終了とした。
2回目 口が「イー」の動きが少し出てきた。目はまだ閉じれず、重さもある。
3回目 まだ差はあるが、目も口も閉じれるようになってきた。口元はとても良い感覚。
4回目 目の左右差は、「左10、右8」の感じである。口角の開きにくさがある。
5〜6回目 目は気にならない。口の「イー、エー」で少し左右差がある。
7回目 かなり気にならなくなったので、今回で終了となった。
使用した主なツボ
合谷、開魄、T3(1)、手臨泣、渝谷
まとめ
症状が発症してから、来院までの期間が短く、顔面神経麻痺の症状の中では比較的軽い方であった為、順調に改善していったものと考えられる。
また、顔面神経麻痺の際に、顕著な反応として出やすい部分の過緊張も明確であったのが、早い回復となったと考えられた。